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OBS Classicで同時配信をする

操作が簡単で高機能な配信ソフト、XSplitは大変人気です。有償ではありますが、使い勝手・機能性の面で見ると、XSplitに勝るソフトが他にないため、現在でも利用者が多いかと思います。

同様にOpen Broadcaster Software(以下OBS)というソフトも後発ではありますが、高機能な配信ソフトです。オープンソースソフトウェアであり、バイナリも公開していることもあり、無償で手軽に利用できることから利用者が徐々に増えています。

XSplitで出来て、OBSで出来ないこと。。。、実はちょっと手を加えれば出来ること。
それを紹介したいと思います。前回、ここここではOBSでFlashコメントジェネレータを使う方法をご紹介しました。
今回は複数の配信サービス(例えばニコニコ生放送とtwitchなど)で同時に配信する方法をご紹介したいと思います。



特殊な起動方法で同時起動が可能!?

現在(2013.11.6)、OBSは複数のサーバに配信する機能を持っていません。
「じゃあOBSを複数起動すれば?」という発想になりますが、残念ながらOBSは複数起動できない仕様になっています。
しかし実は、「 -portable -multi」というコマンドラインパラメータを与えることによって複数起動させることが可能となります。
利用する上で具体的な例は次の通りです。
obs.exeのショートカットを作り、リンク先の最後に -portable -multi を追加する。
これで複数のOBSが別インスタンスで動作してくれます。
※通常とはプロファイル保存先が異なりますので、最初は設定が空の状態に戻るかと思います。
後はそれぞれのサービス用(ニコニコやtwitchやUstreamなど)のプロファイルを適用させ配信すれば同時配信が可能となります。
※現在のところ、OBSutilなどのOBS連携は多重起動のOBSに対応していないかと思います。プロファイルの設定は手動で行う必要があります。


解像度の設定が異なる配信をする場合

OBSを複数起動し、各OBSで各サービス用のプロファイルを選択すれば複数のサービスに向けて配信できます。が、
例えばUstreamでは1280x720 60fps、ニコニコ生放送では640x360 30fpsで放送したい場合は面倒です。
解像度やフレームレートの設定はプロファイルに持つのですが、問題はシーンの設定情報です。
これを解決するため、OBS自体を複数持つことにします。

普段お使いのOBS Classic(32bit/64bit)をフォルダごとコピー、わかりやすい名前に変更。
  

それぞれobs.exeのショートカットを作成
 


それぞれのショートカットを右クリック、プロパティ。
 リンク先の最後に -portable -multi を追加する。
 

後はそれぞれの環境にあった設定を行えば終わり。




自己紹介:ネット配信関連について、普段こちらでいろいろやってます。