Oculus GoでSteamVRをプレイする（クライアント手動インストール版）

## やること
作業は大まかに説明すると次のとおりです。

1. PCのメインディスプレイの設定
1. 開発者モードの設定
1. PCに開発ツールをインストール
1. Oculus GoにALVRをインストール
1. SteamVRのインストール
1. PCにALVRをインストール・サービスの起動
1. Oculus GoでALVRを実行
1. SteamVRの設定

## 1.PCのメインディスプレイの設定
これは私みたいに複数のGPUがある人だけが対象です。  
私はMacBooxの内蔵GPU（AMD RadeonPro450）、外付けのGPU（nVidia GeForce GTX1050）があります。  
このような場合、GeForceをメインにしないとALVRのサービスが上手く動いてくれません。  
Windowsの「ディスプレイ設定」（デスクトップを右クリックするとあります）から設定を変更します。

## 2.開発者モードの設定
スマホのOculusアプリからの操作です。  
Oculusアプリを起動 → 「設定」 → Oculus Go******(シリアルナンバー）をタップ →  
「その他の設定」 → 「開発者モード」 → 「開発者モードのスイッチ」をオンにする。
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgUBTJloLF92nuaKhlp4x3WNSbGwQwvEIxSGfqGxmn_5tT_PX0JOJ6-pdv9fCm6-G-w7GCnL-XINLHvk6NhdvnkvtMS0RijNH6EAkhW-Zu-ykiiP7dSPm54khRMT5o8-nkIcy_JjPUs9498/w700-h500-no/" width="300px" />

まだ開発者として登録してない場合、「開発者なろう　ocul.us/StartCreatingで登録できます」みたいなメッセージが出ます。  
これが出たら、「作成開始」ボタンを押しましょう。Oculusの開発者ページへ移動します。  
「<a href="https://dashboard.oculus.com/organization/create" target="_blank">https://dashboard.oculus.com/organization/create</a>」をクリックしましょう。  
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgOt5pgJleapiYqO4CPQR8JGw3PF2Hp-HgYLuSB80abum-FKSa1C1Y8We_2guf7VwsEeXRTVQ3zCFeH9G6-QxrpnDJgAntQowQkYMhL5-3YFXuwQAPaKWU9h6BSmozTmNcob4wzJVJL91K_/w800-h391-no/" width="300px" />   
その後、開発チーム名を入力する画面が出てきますので、適当な名前を登録しましょう。  
開発者として登録できたら、Oculusスマホアプリから開発者モードにチェックを入れることができます。  
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgyBwRQDNbMTp_6lG113bqbvzm879bMQzkMqw4qf3aFVlHSw0Y4xqm6UuqNRC3qnkKJ4fajVflb0OcIjiOYfQLRMEMJVSN8qQ1b0JLfe1PYDcX18Hwpz3CkCI6mOiOhSL4kwXV8Ybkt_Dco/w231-h500-no/" height="250px" />

## 3.PCに開発ツールをインストール
開発ツールにもいろいろありますが、今回はadbコマンドが使えるようにします。    
詳しい導入方法は次のサイトが参考になると思います。  
<a href="https://www.orefolder.net/blog/2017/03/platform-tools/" target="_blank">もっと簡単！adbコマンドを使えるようにする方法－ダウンロードして解凍してパスを通すだけでOK</a>  
<a href="https://www.orefolder.net/blog/2017/03/platform-tools/" target="_blank">https://www.orefolder.net/blog/2017/03/platform-tools/</a>
adbコマンドが使えるようになったら、Oculus GoとPCをUSBケーブルで繋いでみましょう。  
そして、次のコマンドを実行してみましょう。  
```
adb devices
```
このような実行結果が表示されました。  
Oculus Goのシリアルナンバーと、unauthorizedというワード。
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgh69NTUx4huBjeYmf-A0xqxLUocaWrdPshyVJ0P5jTVBE4SnbZBGqvX9sBm37nxOqAnkmqJeg363lEC9rpu2pgMTKwjaZPrlyihB6ZeoPM2nfcezhrWrhtFVCii56vzLy9SWMxe17u-Q4D/w800-h467-no/" width="300px" />  
この状態（USBケーブルが繋がったまま）でOculus Goを装着してみると、「このPCを許可しますか？」みたいなメッセージが出ています。  
これを許可しましょう。で、もう1度同じコマンドを実行してみましょう。
```
adb devices
```
unauthorized が device に変わりました。これでOculus Go側にアプリのインストールが出来るようになりました。  
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhLl9b9fGk337bV7budcLtpsWhRI6qAKY9oKuHLDslmd7RLygHLEl9JSukLP_4O7fkLIf_6N_II7OrSWqhEyCLv-wXMuxVLz8clZ8-9UO37cqn6U24sC_-Ewayy99KvWNnvJB6yOSTUuCLG/w897-h438-no/" width="300px" />

## 4.Oculus GoにALVRをインストール
ようやくALVRの話です。  
<a href="https://github.com/polygraphene/ALVRClient/releases/" target="_blank">https://github.com/polygraphene/ALVRClient/releases/</a> から、ALVRClient-release-vx.x.x.apkをダウンロード（x.x.xの部分は最新のバージョンの数字に置き換えましょう） 
で、adbコマンドを使ってALVRをインストール   
```
adb install ALVRClient-release-vx.x.x.apk
```
上手くいけば「Success」と表示されます。  
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgQr663oJOTnl9qF1B7rmJTdgHJaaRrhyfb1kQus_xvvNJMyDpfPabBLM6EoCU4pyFwUanzwcg3DIdtxa5gFte5JE8ZNnr3kUo5IJpGCESLCMGRr-BKhxxJiDGLEbfAtTuCa1TkJTZ_xxki/w1094-h588-no/" width="300px" />   
ちなみに、何か理由があってアンインストールする必要があれば、次のコマンドでアンインストールできます。  
```
adb uninstall com.polygraphene.alvr
```  
**おまけ**
```
adb shell ip addr show wlan0
```  
ってやってOculus Go側のIPアドレスを控えておき、  
```
adb tcpip 5555
```  
とすれば、USBケーブルを抜いても、
```
adb connect IPアドレス
```  
で接続することができなす。  
## 5.SteamVRのインストール
ここでは説明しません。
SteamのサイトからSteamをダウンロード、インストール。  
Steamアカウントを持っていなければ作成。  
SteamからSteamVRをインストール。

## 6.PCにALVRをインストール・サービスの起動
<a href="https://github.com/polygraphene/ALVR/releases" target="_blank">https://github.com/polygraphene/ALVR/releases</a> から、ALVR-vx.x.x.zipをダウンロード（x.x.xの部分は最新のバージョンの数字に置き換えましょう）  
適当な場所に展開して、ALVR.exeを実行しましょう。  
ALVRが起動したら、 「Start server」をクリック。  
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhx2Eo04eDXefo_Vw9Ja5_ST8hLna-jKBzE3hdwGnAxzf-xTvx17zEhPcIzPGuTYBqyMz1Z8LxvEUpT23LTlJSELxzohlvwYSW7671LLH9waMYt9tK5MSZMBTXodGZyeKodKqPlrGHs6khQ/w800-h370-no/" width="300px" />  
すると、勝手にSteamVRが起動し、ALVRのステータスが「Server is alive!」に変わります。  
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiSz6l3MTlG-72TF4-PeZA3i75VuTYw-2Od_mGAr4aZAjA2rwS2URunoaL_pjeTpXoSPMgUktiSKBxMrwNle1mga-l9W4WYMHkjvHhSiTQHipxtkT3CGrAcq2CqsWBd6UXD2PNfNMBgvTYv/w573-h291-no/" width="300px" />

## 7.Oculus GoでALVRを実行
Oculus Goを装着し、「ライブラリ」 → 「提供元不明」 → 「ALVR Client」を起動。  
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjA3r7MQwimocHjYorH9QiwiRVrI4gts_RHOvwF6t0yh_YKsjqnguCj9kvtPswTaQRWGuKKuIOn6DDoOzN1GZ3Jl_HRWttbse8bJIIA91ZRv8lj8JpfRw41kFekqvnfV4BTdl4SKw068Nzy/w800-h424-no/" width="300px" />   
PC側のALVR(server)でOculus Goを検出するので、「Connect」ボタンをクリック。  
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgId5pt8qzwijPb35oiZ72b6U8ng4IbAW8jaJU9MRxa1UxNv6-eqOoDVJe_TUsrYL6mcI9piCLBOgZp95ckgJnmigIL_YPZxCquQ2yiEGWvHUClHgUbE-ZcEsR3inEyWcu9dLV0S5Yuwl1g/w800-h463-no/" width="300px" />  
PCのALVR(server)とOculus GoのALVR(client)で接続が確立されました。  
SteamVRでもヘッドセットがトラッキングされている状態になっています。  
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhtxJAgIBy2g3JORQq9fUivtC12MnRtDf5xMUsuu_YsAsDxvP_R1qQ8Dlw91pf5vCPJ0i2YYBMq__i2Cr59G9MDPo-wdUowdpb2J_1xJ9g3kuLpHDZZli4ttKCgBDRkydPOuoXiH7KfDc1j/w800-h362-no/" width="300px" />

## 8.SteamVRの設定
ほとんどセットアップできたようなもんなんですが、このままでは視点が低く、地面に埋もれたような感じになってしまいます。  
ルームセットアップで高さを設定しましょう。  
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgzCi3wFUlOboU-WXwS_005Oxexy8ze4JqjkgogQnNAXhz3M4XhZPaq3tjr2PGpRlbMmElUbfGSk1CqAXXiEsRFQpG2io-SxKNEdbVzfDNGMAzsyKTGWmim7Nbcgq0pIl2j1a_L2v-cw65b/w518-h667-no/" height="250px" />  
次へ次へと適当に設定して、「床の位置を定める」のところで高さを設定しましょう。  
<img src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhxFKfKNYkAdSJaulI4qbhImbd4m1DrlIAGUwhghdJId67vw_vNIfLISLAM_oRrO9839cBydcOAgW2N9O3ADEU5pJ9IFmx1bn1sONY5dhM3_i30YQRSzj9UvS0HFyX4VqfFISDaxGD8c8DD/w800-h452-no/" width="300px" />  
  
以上です。