前回はThunderbolt3を使ってキャプチャボードをつなげてみました。
今回はグラフィックボードをつなげてみようと思います。
今回用意したのはAKiTiO Nodeという外付けGPUボックスです。補助電源にも対応してます。
海外でもよく使われてたのでコレをチョイスしました。
実はこれ書いている時にSonnetからもeGPU BOXが発表され、しかもAppleのイベント「WWDC 2017」でも使われてたので、チクショーもうちょっと待ってればよかった。とも思ってる。
GPUはGeForce GTX 1050です。余ってるのがこれしかなかった。
さて、導入方法ですが、ほとんど先駆者である eGPU.io の通りにやりました。
ということで、環境おさらいです。
- OS: macOS Sierra 10.12.5
- Mac: MacBook Pro (15-inch, 2016)
- eGPU BOX: AKiTio Node
- GPU: GeForce GTX 1050
Thunderbolt3ケーブルですが、付属のは50cmと短いので、この2mケーブル(Amazon)を使ってます。
eGPU BOXのファームウェア確認
さっそくAKiTio NodeをMacBookにつなげてシステム情報を見てみると、ファームウェアのバージョンが23.1でした。
AKiTiOのホームページを見ると、最新のファームウェアは25.1でしたので、バージョンアップすることに。
eGPU BOXのファームウェア更新
ところがファームウェア更新プログラムはWindows用しかありません。
仕方がないので、BootCampでWindowsを起動。
あらためてファームウェア更新プログラムを実行すると・・・エラーが表示されました。
どうやらThunderbolt Softwareが入っていないようなので、インストールします。
風の噂で16.2.55.275以降のものがよさそうと聞いたので、NUC Kit用と書いてますが、ここからダウンロードしてインストールしました。
そしたらファームウェア更新プログラムも起動して、無事ファーム更新できました。
macOSでも確認。ちゃんと25.1になってる。
ドライバのインストール
グラフィックボードのドライバをインストールします。
使っているOSのバージョンにあったものをインストールする必要があります。
私はSierra 10.12.5なので、グラフィックボードのドライバはここから
ここからCUDAのドライバもいれます。
しかし、現時点では残念ながらこれだけでは動きません
ここからちょっと特殊なことをしなければ動いてくれません。
次期OS macOS High Sierraでは「eGPU対応」とあるので、ここまでの作業で動いてくれるかも。
知らんけど。
システム保護の無効化
- シャットダウン
- 電源入れたらすぐCommand+Rを押しっぱなし。しばらくするとリカバリーモードで起動します
- トップメニューからターミナルを起動
- 次のコマンドを実行
csrutil disable
- 再起動して、今度はmacOSを普通に起動させる。
automate-eGPU.shを実行
ターミナルを起動して、次を実行。
cd ~/Desktop && curl -o automate-eGPU.sh https://raw.githubusercontent.com/goalque/automate-eGPU/master/automate-eGPU.sh && chmod +x automate-eGPU.sh && sudo ./automate-eGPU.sh
おわり
OS起動中に刺しても使えません。使う時は必ず再起動が必要です。
これはmacOS、Windows両方言えることです。(今後はOSやドライバ側で対応できるのかもしれませんが・・)
PhotoshopやLightroomでちゃんとGeForceが認識されてます。
GFXBenchでも動いてますが、まぁ、GTX 1050なんで、たいした値は出てません。
時間があればベンチマーク結果でも貼ろうと思います。