この記事は古いです。Catalina以降のOSではこの方法は使えません。
前置き最新のmacOSではゆっくろいどが使えないんで、生放送とかでゆっくりボイス(AquesTalk)が使えなくて困ってたんです。
そしたらWine2.0が公開なんて記事を見て、「おお、最近Wineを触ってないけれど進化してんだろーなー。これで棒読みちゃん動かせねーかなー」と思った次第でございます。
WineはUnix系OSでWindowsアプリケーションを動かすプログラムです。
Wine自体も進化しているんですが、それを使ったツールも進化しているようで、今回はその中でも「PlayOnMac」を使って棒読みちゃんを起動させた例を紹介します。
数あるWine系ツールの中でPlayOnMacを選んだ理由は以下の通り。
- 操作が簡単
- 日本語化されている(一部されてない部分もある)
- 新しいWine2.0にも対応
- 自身のアンインストーラーがある(他はないのが多い)
今回の流れ
XQuartzのインストール
↓
PlayOnMacのインストール
↓
PlayOnMacからWineのインストール
↓
PlayOnMacから動かしたいソフトの手動インストール(ソフトを動かす環境構築)開始
↓
手動インストールの中で. NET Frameworkをインストール
↓
フォルダに棒読みちゃんをコピー
↓
手動インストールの中でMeCabのインストール
↓
手動インストールの中でコピーした棒読みちゃんが使えるように設定
これ見て「えー長いー」って思うかもしれませんが、やることは難しくはないです。
使用するソフト
導入手順
いよいよ説明に入ります。
MeCabと棒読みちゃんをあらかじめダウンロードしておきます。これらは後で使用します。
MeCabはWindows以外の環境で棒読みちゃんを使うために必要なものです。
MeCabはWindows以外の環境で棒読みちゃんを使うために必要なものです。
棒読みちゃんは展開(解凍)しておいてください。
続いてXQuartz。
PlayOnMacはXQuartzなるものを必要とするので、XQuartsをダウンロード&インストールします。
↓ダブルクリックでインストール
次に、PlayOnMacをダウンロード&インストールします。
↓ PlayOnMacをアプリケーションフォルダへコピー
PlayOnMacを起動、すると・・
初回はこんな画面が出ます。
「はい」をクリックすると、初めてWindowsプログラムを実行した時に匿名で次のことが送信されます。
- グラフィックカードの情報- OSのバージョン- グラフィックドライバがインストールされているかどうか
内容はこんな感じのことですね。NoでもYesでもどちらでもいいです。判断はこれを見ている人にお任せします。
PlayOnMacを起動したら、まず上のメニューバーを操作します。
[ツール] → [Wineのバージョン管理]
今回は「2.0」を選んで、右側へ追加
すると、Wine2.0のインストールが始まるので [ 次へ] ボタンを押して進める。
インストールが完了すると、下の画像のように、2.0が追加されます。
Wineのインストールが終わったら、今度はPlayOnMacの「インストール」をクリック。
左下の「リストにないプログラムをインストールする」をクリック
すると・・・
こんな表示がでます。利用上の注意みたいな。
Windowsソフトをインストールする時、デフォルトのインストール先は変更しないでください。ソフトはCドライブにインストールしてください。Windowsを再起動するか聞かれた時、「はい」と答えてもいいけど、mac側を再起動させる必要はありません。
こんなことが書いてあるんだと思う。
手動インストール作業の開始です。インストールっていうか、動かしたいWindowsソフト(今回でいえば棒読みちゃん)を動かすための環境構築作業って言うほうがあっているかも。
ここは上の「Install a program in a new virtual drive」
今回構築する環境の名前をなんでもいいで入れる
ここは「Use another version of Wine」と「install some libraries」にチェック
ここは「2.0」を選択
ここは「POL_Install_dotnet30」にチェック。
棒読みちゃんは.NET Framework 2.0以上が必要なので入れるんです。
(.NET Framework 4.0や4.5は何故か私の環境ではインストールできなかった・・)
しばらく待ちます
次へ
同意しちゃう
しばらくまつ
次へ
この画面が出たらいったんそのまま。
Finderのメニューから、[移動] → [フォルダへ移動]
次の文字を入力して、「移動」をクリック
~/Library/PlayOnMac/wineprefix
この「BouyomiChan」が、現在絶賛作成中のWindows環境です。
この「BouyomiChan」をダブルクリック。
「drive_c」をダブルクリック
「Program Files」をダブルクリック
この「Program Files」の中に棒読みちゃんをコピーしちゃいましょう。
で、またこっち(PlayOnMac)に戻ります。「参照」をクリックして、
一番最初にダウンロードしたMeCabを選択
MeCabのインストールが始まります。OKをクリック。
文字が化けてますが、下の図の通りボタンをクリック
SHIFT-JISのままでいいです。
下の図の通り
変更はせずそのままボタンを押す
次へ
次へ
はい
OK
MeCabのインストール完了
作成したWindows環境内にあるプログラムを自動検出してくれて、macから起動しやすいようなショートカットを作ってくれます。
先ほど前もって棒読みちゃんをコピーしておいたので、ここにBouyomiChan.exeが現れます。
ということで、「BouyomiChan.exe」を選択して「次へ」をクリック。
名前はこのまんまでいいんじゃないでしょうか。
次へをクリックするとデスクトップにショートカットが作成されます。
RemoteTalk.exeはコマンドで棒読みちゃんを操作するものです。外部アプリと棒読みちゃんを連携させる時なんかに使います。
またこの画面に戻るので、「キャンセル」クリックでいいです。
そんなこんなで、棒読みちゃんがPlayOnMacから起動できるようになりましたし、デスクトップからも起動できるようにショートカットもできました。
ショートカットといっても、実は普通にアプリケーションファイル(.app)になっているので、アプリケーションフォルダにコピーして、普通にアプリとして動きます。
棒読みちゃんの起動時にこんなエラーが出ますが無視してください。
普通に使うぶんには影響ないかと。
何かライブラリ入れてやればいいのかもしれませんが、まぁ使えるからいいやって感じで調べてません。
RemoteTalkはこんな感じで使えます。ほぼWindowsと同じですね。
/usr/bin/open /Applications/RemoteTalk.app --args /Talk "コメント"
もしくは
/Applications/RemoteTalk.app/Contents/MacOS/playonmac /Talk "コメント"
どちらの方法でも読んでくれますが、前者はRemoteTalkが一瞬Dockに現れるので邪魔臭いかもしれませんね。