9/1 公式ページでOBS Studio 28プラグインの互換性が掲載されました。ただ、当たり前だけどフォークされたもの(作者以外がビルドしたもの)までは書かれていない。
調査対象OS
Windows(x86_64/arm64)とMac(x86_64/arm64)Win arm64はtommyvctさん開発のもので確認。とはいえ、Win arm64版が登場するのは今のところ29.1になると思う。
LinuxについてはLinux使う人は自分で何とかすると思うのでここでの調査対象外とする。
対象プラグインについて
なんとなく、個人的によく使われてそうだなと思ったものを対象に調査。対応状況表のプラグインはOBSプラグインです。VSTプラグインは対象外です。
macOS arm64版でプラグイン読み込み条件が変わった件については表の下までスクロールしてください。
VSTプラグインについて
OBS28でもVST2が対応です。VST3は対応しません。OBSのVST3対応はがんばってます。でもVST3対応はやめてCLAPオーディオ対応に変わるかも。結果は待ちましょう なんなら貢献しましょう。
対応状況表
ー : 対応しようがない・する必要がない
Macの.pluginと.soの違いについては、このページの一番下を見てください。
プラグイン名 | Win x86_64 | Win arm64 | macOS x86_64 | macOS arm64 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Advanced Scene Switcher (SceneSwitcher) | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 9/2 1.18.0で対応した |
ASIO plugin (obs-asio) | 〇 | リリースなし | ー | ー | 9/13 3.1.1で対応。Win専用のプラグイン。macOSユーザーでプログラムの知識がある人は#2889を組み込むことで同じことができる。例えばこんな感じ |
Application Audio Output Capture (win-capture-audio) | 〇 | リリースなし | ー | ー | Win専用のプラグイン。OBS28で標準搭載になったので別途プラグインは不要。既に入れてる人は消した方がいいかも。macOSではスクリーンキャプチャに同じ機能がある。(ただしmacOS13以降で対応) |
Audio Monitor | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 9/1 0.8.1で対応した |
Audio Pan Filter | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 8/10 0.2.0で対応した |
Background Removal | 〇 | リリースなし | 〇 .so | 〇※ .plugin | ※mac arm64は非公式版で対応可。WinユーザーでNVIDIAのRTXを持っている人は、OBS 28.0で追加されたNvidia RTX Background Removalか、StreamFXのVirtual Greenscreenフィルタを使った方がいいと思う。 |
Color Monitor | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 8/8 0.4.0で対応した |
Directory watch media | 〇 | リリースなし | 〇 .so | 〇※ .plugin | ※mac arm64は非公式版で対応可 |
Downstream Keyer | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 9/1 0.2.5で対応した |
DroidCam OBS Camera | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 8/17 1.6.0で対応した |
Face Tracker | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 8/8 0.6.0で対応した |
iOS Camera for OBS Studio | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 8/18 2.9.2で対応した |
Input Overlay | 〇 | リリースなし | リリースなし | リリースなし | 8/21 5.0.0で対応した |
livesplit-one | 〇 | 〇 | 〇 .so | 〇 .so | mac arm64はpluginに変換する必要あり |
Main View Source | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 8/10 0.2.0で対応した |
Media Controls | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 9/1 0.3.6で対応した |
Move transition | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 9/23 mac arm64は2.6.2で対応した |
obs-midi | × | リリースなし | × | リリースなし | qt6ブランチで対応作業進行中 対応されるまではobs-midi-mgを使った方がいい |
obs-midi-mg | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | |
obs-multi-rtmp | 〇 | リリースなし | 〇※ .plugin | 〇※ .plugin | 8/6対応 ※macは非公式版で対応可 |
obs-ndi | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 10/29 4.10.0、5.0.0で対応した。新バージョンで音声ノイズが気になる人は別バージョンを使ってみるといい。Win版、mac版 |
obs-text-slideshow | × | リリースなし | 〇※ .plugin | 〇※ .plugin | ※macは非公式版で対応可 |
OpenVR Capture (OpenVR input plugin) | 〇 | リリースなし | ー | ー | |
Pthread Text | 〇 | リリースなし | 〇 | × | 2.0.0で対応した |
PTZ Controls | 〇 | リリースなし | 〇 | 〇 | 9/16 v0.12.0-pre2で対応した |
Scale To Sound | 〇 | リリースなし | 〇 .so | 〇※ .so | ※mac arm64は非公式版で対応可 mac arm64はpluginに変換する必要あり |
Scene Collection Manager | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 9/1 0.0.8で対応した |
Scene Tree Folder | 〇 | リリースなし | リリースなし | リリースなし | 9/4 0.1.4で対応した |
Soundboard Dock | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 8/31 1.1.0で対応した |
Source Dock | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 9/1 0.3.3で対応した |
Source Record | 〇 | リリースなし | 〇 .so | 〇※ .plugin | ※macは非公式版で対応可 |
Source Switcher | 〇 | リリースなし | 〇 .so | リリースなし | |
Spectralizer | 〇 | リリースなし | 〇 .so | リリースなし | このプラグインは開発終了。waveformへ移行した方がいい |
Spout2 Capture Plugin | 〇 | リリースなし | ー | ー | 8/22 1.5 betaで対応した |
Stream Deck plugin | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 9/1 5.3.2.xxで対応した |
StreamFX | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 8/20 0.12.0 a77で対応した。 9/5 0.12.0 a117でmac arm64にも対応 |
Teleport | 〇 | リリースなし | 〇 .so | × | |
text-pango | 〇 | リリースなし | 〇 .so | 〇※ .plugin | ※mac arm64は非公式版で対応可。Winはテキスト(GDI+)があるのでほとんどの人は不要だと思う |
Tuna | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 8/20 1.8.0で対応した |
Virtualcam | 〇※ | リリースなし | − | − | 開発終了。作者は代わりにVirtual Cam Filterを使うことを勧めている。※ただしどうしても使いたい場合、他の人がフォークしてOBS28に対応させたものがある。 |
Virtual background | 〇 | リリースなし | × | リリースなし | WinユーザーでNVIDIAのRTXを持っている人は、OBS 28.0で追加されたNvidia RTX Background Removalか、StreamFXのVirtual Greenscreenフィルタを使った方がいいと思う。 |
Waveform | 〇 | リリースなし | 〇 .so | 〇 .plugin | 9/1 1.5.0-beta1でmac arm64対応 |
websocket | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | OBS28で標準搭載になったので別途プラグインは不要。既に入れてる人は消した方がいい。バージョンは5系になる。前のバージョン4系とは互換性がない。バージョン4系は4.9.1-compatという名前となって併用できるようになる。 |
websocket 4.9.1-compat | 〇 | リリースなし | 〇 .plugin | 〇 .plugin | 9/2 リリース |
OBS 28.0 RC1 から Macにおいてプラグインの扱いが変わる。
macOS arm64はpluginバンドル構造のもの、インストール先はユーザーライブラリ内にすること。これまでグローバルライブラリ内でも使えていたが、それでは利用できなくなる。
arm64 (Apple SiliconのMac)
ファイル形式 .plugin
インストール先
⭕️ ~/Library/Application Support/obs-studio/plugins/
❌ /Library/Application Support/obs-studio/plugins/
ファイル形式 .so
インストール先
❌ ~/Library/Application Support/obs-studio/plugins/
❌ /Library/Application Support/obs-studio/plugins/
x86_64 (Intel CPUのMac)
ファイル形式 .plugin
インストール先
⭕️ ~/Library/Application Support/obs-studio/plugins/
❌ /Library/Application Support/obs-studio/plugins/
ファイル形式 .so
インストール先
⭕️ ~/Library/Application Support/obs-studio/plugins/
⭕️ /Library/Application Support/obs-studio/plugins/
結論
macOS用のプラグインは「.plugin」フォーマットにして、
~/Library/Application Support/obs-studio/plugins/
にインストールすれば間違いない。
プラグイン作者はインストーラーを作る場合、今後これを意識する必要があるだろう。
一応、.soのフォーマットから.pluginへ手動で変換することはできる。
とはいえ、.pluginってフォルダなので、.pluginフォルダ作成して各ファイルを適切な場所に移すだけでユーザ側でも対応できそうなんですけどね。今後も使える手なのかどうかは知らん。 pic.twitter.com/zuxoggQB4n
— kilin (@kilinbox) August 16, 2022