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OBS Studio 28、29.1 プラグイン対応状況

2022.8.4作成、2022.11.27更新
OBS 28からフレームワークがQt5からQt6になるので、Qtに依存するプラグインはそのままでは使えなくなるだろう。なので、一足先に対応状況を調べておく。
9/1 公式ページでOBS Studio 28プラグインの互換性が掲載されました。ただ、当たり前だけどフォークされたもの(作者以外がビルドしたもの)までは書かれていない。

調査対象OS

Windows(x86_64/arm64)とMac(x86_64/arm64)
Win arm64はtommyvctさん開発のもので確認。とはいえ、Win arm64版が登場するのは今のところ29.1になると思う。
LinuxについてはLinux使う人は自分で何とかすると思うのでここでの調査対象外とする。

対象プラグインについて

なんとなく、個人的によく使われてそうだなと思ったものを対象に調査。
対応状況表のプラグインはOBSプラグインです。VSTプラグインは対象外です。
macOS arm64版でプラグイン読み込み条件が変わった件については表の下までスクロールしてください。

VSTプラグインについて

OBS28でもVST2が対応です。VST3は対応しません。
OBSのVST3対応はがんばってます。でもVST3対応はやめてCLAPオーディオ対応に変わるかも。結果は待ちましょう なんなら貢献しましょう。



対応状況表

〇 : 対応している、× : 対応していない、リリースなし : そもそも配布されていない
ー : 対応しようがない・する必要がない
Macの.pluginと.soの違いについては、このページの一番下を見てください。
プラグイン名Win
x86_64
Win
arm64
macOS
x86_64
macOS
arm64
備考
Advanced Scene Switcher
(SceneSwitcher)
リリースなし
.plugin

.plugin
9/2 1.18.0で対応した
ASIO plugin
(obs-asio)
リリースなし9/13 3.1.1で対応。Win専用のプラグイン。macOSユーザーでプログラムの知識がある人は#2889を組み込むことで同じことができる。例えばこんな感じ
Application Audio Output Capture
(win-capture-audio)
リリースなしWin専用のプラグイン。OBS28で標準搭載になったので別途プラグインは不要。既に入れてる人は消した方がいいかも。macOSではスクリーンキャプチャに同じ機能がある。(ただしmacOS13以降で対応)
Audio Monitorリリースなし
.plugin

.plugin
9/1 0.8.1で対応した
Audio Pan Filterリリースなし
.plugin

.plugin
8/10 0.2.0で対応した
Background Removalリリースなし
.so
〇※
.plugin
※mac arm64は非公式版で対応可。WinユーザーでNVIDIAのRTXを持っている人は、OBS 28.0で追加されたNvidia RTX Background Removalか、StreamFXのVirtual Greenscreenフィルタを使った方がいいと思う。
Color Monitorリリースなし
.plugin

.plugin
8/8 0.4.0で対応した
Directory watch mediaリリースなし
.so
〇※
.plugin
※mac arm64は非公式版で対応可
Downstream Keyerリリースなし
.plugin

.plugin
9/1 0.2.5で対応した
DroidCam OBS Cameraリリースなし
.plugin

.plugin
8/17 1.6.0で対応した
Face Trackerリリースなし
.plugin

.plugin
8/8 0.6.0で対応した
iOS Camera for OBS Studioリリースなし
.plugin

.plugin
8/18 2.9.2で対応した
Input Overlayリリースなしリリースなしリリースなし8/21 5.0.0で対応した
livesplit-one
.so

.so
mac arm64はpluginに変換する必要あり
Main View Sourceリリースなし
.plugin

.plugin
8/10 0.2.0で対応した
Media Controlsリリースなし
.plugin

.plugin
9/1 0.3.6で対応した
Move transitionリリースなし
.plugin

.plugin
9/23 mac arm64は2.6.2で対応した
obs-midi×リリースなし×リリースなしqt6ブランチで対応作業進行中 対応されるまではobs-midi-mgを使った方がいい
obs-midi-mgリリースなし
.plugin

.plugin
obs-multi-rtmpリリースなし〇※
.plugin
〇※
.plugin
8/6対応 ※macは非公式版で対応可
obs-ndiリリースなし
.plugin

.plugin
10/29 4.10.0、5.0.0で対応した。新バージョンで音声ノイズが気になる人は別バージョンを使ってみるといい。Win版mac版
obs-text-slideshow×リリースなし〇※
.plugin
〇※
.plugin
※macは非公式版で対応可
OpenVR Capture
(OpenVR input plugin)
リリースなし
Pthread Textリリースなし×2.0.0で対応した
PTZ Controlsリリースなし9/16 v0.12.0-pre2で対応した
Scale To Soundリリースなし
.so
〇※
.so
※mac arm64は非公式版で対応可 mac arm64はpluginに変換する必要あり
Scene Collection Managerリリースなし
.plugin

.plugin
9/1 0.0.8で対応した
Scene Tree Folderリリースなしリリースなしリリースなし9/4 0.1.4で対応した
Soundboard Dockリリースなし
.plugin

.plugin
8/31 1.1.0で対応した
Source Dockリリースなし
.plugin

.plugin
9/1 0.3.3で対応した
Source Recordリリースなし
.so
〇※
.plugin
※macは非公式版で対応可
Source Switcherリリースなし
.so
リリースなし
Spectralizerリリースなし
.so
リリースなしこのプラグインは開発終了。waveformへ移行した方がいい
Spout2 Capture Pluginリリースなし8/22 1.5 betaで対応した
Stream Deck pluginリリースなし
.plugin

.plugin
9/1 5.3.2.xxで対応した
StreamFXリリースなし
.plugin

.plugin
8/20 0.12.0 a77で対応した。
9/5 0.12.0 a117でmac arm64にも対応
Teleportリリースなし
.so
×
text-pangoリリースなし
.so
〇※
.plugin
※mac arm64は非公式版で対応可。Winはテキスト(GDI+)があるのでほとんどの人は不要だと思う
Tunaリリースなし
.plugin

.plugin
8/20 1.8.0で対応した
Virtualcam〇※リリースなし開発終了。作者は代わりにVirtual Cam Filterを使うことを勧めている。※ただしどうしても使いたい場合、他の人がフォークしてOBS28に対応させたものがある。
Virtual backgroundリリースなし×リリースなしWinユーザーでNVIDIAのRTXを持っている人は、OBS 28.0で追加されたNvidia RTX Background Removalか、StreamFXのVirtual Greenscreenフィルタを使った方がいいと思う。
Waveformリリースなし
.so

.plugin
9/1 1.5.0-beta1でmac arm64対応
websocketリリースなし
.plugin

.plugin
OBS28で標準搭載になったので別途プラグインは不要。既に入れてる人は消した方がいい。バージョンは5系になる。前のバージョン4系とは互換性がない。バージョン4系は4.9.1-compatという名前となって併用できるようになる。
websocket 4.9.1-compatリリースなし
.plugin

.plugin
9/2 リリース

OBS 28.0 RC1 から Macにおいてプラグインの扱いが変わる。
macOS arm64はpluginバンドル構造のもの、インストール先はユーザーライブラリ内にすること。これまでグローバルライブラリ内でも使えていたが、それでは利用できなくなる。
arm64 (Apple SiliconのMac)
ファイル形式 .plugin
インストール先
⭕️ ~/Library/Application Support/obs-studio/plugins/
❌ /Library/Application Support/obs-studio/plugins/
ファイル形式 .so
インストール先
❌ ~/Library/Application Support/obs-studio/plugins/
❌ /Library/Application Support/obs-studio/plugins/

x86_64 (Intel CPUのMac)
ファイル形式 .plugin
インストール先
⭕️ ~/Library/Application Support/obs-studio/plugins/
❌ /Library/Application Support/obs-studio/plugins/
ファイル形式 .so
インストール先
⭕️ ~/Library/Application Support/obs-studio/plugins/
⭕️ /Library/Application Support/obs-studio/plugins/

結論
macOS用のプラグインは「.plugin」フォーマットにして、
~/Library/Application Support/obs-studio/plugins/
にインストールすれば間違いない。
プラグイン作者はインストーラーを作る場合、今後これを意識する必要があるだろう。

一応、.soのフォーマットから.pluginへ手動で変換することはできる。