OBS Studio の macOS版を紹介 ぼちぼち更新していく予定 |
0. OBSとは
Open Broadcaster Softwareは、OBS Projectが開発しているストリーミングライブ配信及び録画ソフトウェアである。当初はWindows向けソフトウェアとして開発および配布されていたが、2014年にOBS Multiplatformとして別ソフトが開発された。Windowsの他、macOSやLinuxにも対応する。その後、当初のOpen Broadcaster Softwareは「OBS Classic」、OBS Multiplatformは「OBS Studio」という名前へ変わり、OBS Classicは現在サポート終了している。ここではmacOSにも対応しているOBS Studio(以後 OBS)を紹介する。
また、OBSは高機能であるが、無償で利用できるオープンソースソフトウェアである。 それは多くの開発者やテスターが開発に貢献してくれていること、寄付による貢献があることで実現できている。自分もこのプロジェクトに貢献したいと思ったら、Contributing to the OBS Projectを参照されたし。
1. ダウンロードとインストール
2. 配信画面の設定
映像ソースの追加、追加したソースの編集などこの辺はWindowsと変わらんので「VIPで初心者がゲーム実況するには」さんのココを参考にすればいいと思う。
3. サウンドの設定
Macを使う上でこれが最難関だと思う。例えばこの記事のようにSoundflowerやBlackholeを使って無料で設定する方法があるが、「自分は機械に弱い」と感じている人はやめた方がいい。トラブルがあった時に自分で解決できない可能性がある。次のLoopbackを使う方法を強くオススメする。
今後はもう他のソフトを使う必要はなくなる。
以下、macOS 13 と OBS 28 以降の環境を想定して書く。
(macOS 13 はまだリリースされていないし、OBS 28はまだベータなのでまだ一般的にはお勧めできない内容だけれど、今後はこの方法がベターになると思うので)
マイクの設定は「設定」→「音声」 の「マイク音声」から利用したいマイクを選択する。もしくは、ソースから「音声入力キャプチャ」を追加して、そこから 利用したいマイクを選択する。
デスクトップ音声はソースから「macOS スクリーンキャプチャ」を追加して設定する。システム全体の音声をキャプチャしたい場合は、方式を「画面キャプチャ」にする。
特定のアプリ、ゲームの音をキャプチャしたい場合は、方式を「ウインドウキャプチャ」または「アプリケーションキャプチャ」にする。
音だけでいい、映像はいらないという場合があるかもしれないが、ソースを非表示にはしないこと。非表示にすると音声も無効化される。そういう時は画面外に出すか、クロップすればいい。
4. 配信の設定
この辺はWindowsと変わらんので「VIPで初心者がゲーム実況するには」さんのココを参考にすればいいと思う。
M1 Macは出力設定でエンコーダーに「Apple VT H264ハードウェアエンコーダー」を選んだ方が効率がいい。
ただし、フレームレートの設定は30や60など小数点がつかないものを設定すること。29.97や59.94といった小数点にした場合、Apple VT H264 ハードウェアエンコーダは想定外の動きをすることがある。
5. ビデオキャプチャの設定
主にHDMIキャプチャデバイスを紹介。 Windowsと比べてMacキャプチャデバイス選びはちょっと面倒です。知らないとお金がもったいないことになるので注意。
6. プラグインのインストール
7. その他、コメントビューアやコメントの読み上げ
次のソフトがMacでもコメント表示やコメントの読み上げに対応している。
- わんコメ
対応サービス:YouTube, Twitch, ツイキャス, bilibili, SHOWROOM
読み上げ連携:macOS標準読み上げ(Say) - Charleston
対応サービス:ニコ生
読み上げ連携:AquesTalk 10、OpenJTalk - Hakumai
対応サービス:ニコ生
読み上げ連携:VOICEVOX - CastCraft
対応サービス:YouTube
読み上げ連携:なし
8. その他、Vtuber的なこと(バ美肉)
Universal2のアプリは、M1/M2 Macで比較的軽く動く
- VCam
モデル:3D
アーキテクチャ: Universal2
価格:ウォーターマークが付く無料版、月500円の有料版
その他:仮想カメラとして動作可能 - Adobe Character Animator
モデル:2D
アーキテクチャ: Universal2
価格:Adobe Creative Cloud
その他:NDIまたはSyphonによる映像を送ることが可能 - nizima LIVE
モデル:2D
アーキテクチャ: Intel
価格:ウォーターマークが付く無料版、月550円〜の有料版
その他:アプリケーションキャプチャで背景を透過してのキャプチャができる - 3tene FREE
モデル:3D
アーキテクチャ: Intel
価格:無料 - 3tene PRO
モデル:3D
アーキテクチャ: Intel
価格:1,650円~ - Live2DViewerEX
モデル:2D
アーキテクチャ: Intel
価格:520円~ - RiBLA-Broadcast
モデル:3D
アーキテクチャ: Intel
価格:無料 - VTubeStudio
モデル:3D
アーキテクチャ: Intel
価格:無料 - WebcamMotionCapture
モデル:3D
アーキテクチャ: Intel
価格:ウォーターマークが付く無料版、月額199円または 6,980円一括
その他:waidayoと連携したフェイストラッキングにも対応