このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年1月31日日曜日

Macの配信のための音声設定


 macOS版のOBSはWindows版と違って、デスクトップ音声(macOSが流している音声)を拾うことができず、一手間が必要。ここでつまずく人は多いと思うし、これが「macOSは設定が面倒」と言われる所だと思う。
 ではどうすればいいのかと言うと、仮想音声デバイスをインストールして、この仮想音声デバイスを経由してOBSに音声を入力する必要がある。Windows版でもマニアックな配信をする際に仮想音声デバイスをインストールすることがあるが、macOS版では普通の配信でもインストールしないと配信にならないケースが多い。
 もう1つ方法がある。オーディオループバック機能のあるオーディオ機器を使うこと。これはお金がかかるし、構成の説明が今回の記事と異なるのでここでは触れないことにする。


どういうこと?

 ちょっとイメージを描いてみると・・・
 上はものすごいシンプルな構成。マイクとヘッドフォンをMac miniに繋げて配信することを想定。
 マイク音声はそのままOBSのマイク音声から音を入力することができる。
 ところがmacOSから流れる音声はOBSに入力することができない。音楽を流してもヘッドフォンから聞くだけ。配信先に流れることはない。
 
 ということで、次のように構成を変更。

 仮想音声デバイスのBlackHoleをインストールしてmacOSの音声出力先に設定。
 LadioCastもインストールしてルーティング(音の流れ)をBlackHole経由でヘッドフォンに流れるように設定。
 OBSのマイク音声もしくはデスクトップ音声にBlackHoleを指定することで、macOSから流れる音声をヘッドフォンで聞くことができ、配信にも流すことができる。

必要なソフトのインストール

BlackHole
方法は2つ。どちらでもいい。
brewが分からん初心者向きは「方法1」で、brewを知っている人は「方法2」になるかな。
方法1. 公式からインストーラーをダウンロード(メールアドレスを登録する必要あり)

方法2. brewからインストールできる
 Apple SiliconのMacの人は、Rosettaを使わないターミナルで実行するように。
 (uname -mでarm64が返ってくること)

 BlackHoleではなくSoundflowerのインストールを促す記事もあるかもしれないが、私が知る限り(2021.01.31)、Soundflowerは最近のMacに対応していない場合があるので、BlackHoleを選択した方が無難だと思う。

LadioCast
 App Storeからインストールという超簡単。
 最悪LadioCastがなくてもmacOSに最初からあるAudio MIDI設定で同じようなことができるが操作が難しい。直感で操作できるLadioCastを使った方が精神衛生上いい。
 

設定

 ↑で描いたイメージの中で、主にBlackHoleに関わる設定をする必要がある。
 まずはシステム環境設定で出力先に「BlackHole 16ch」を指定。この時点でmacOSの音声はBlackHole 16chに流れる。ヘッドフォンからは音が確認できなくなる。


 LadioCastについても↑のイメージどおり。入力にBlackHole 16chを選択。出力メインにヘッドフォンを選択。この時、入力1の下の方にある「メイン」ボタンが押されていることを確認。この「メイン」が押されていることで「出力メイン」に音がルーティングされる。
 これでmacOSから流れる音声がヘッドフォンでも確認できるようになる。

 最後にOBSの設定。
 マイク音声にマイクを選択。
 デスクトップ音声にBlackHole 16chを選択。
 これでOBSからの配信にもmacOSの音声が流れるようになる。
 


でもお金出せるのであれば・・・

$109払ってLOOPBACK買う事をオススメする。
LadioCastとBlackHoleはフリーでとても素晴らしいソフト。だけどあえて不満を言うと、LadioCastはAppleアーキテクチャに対応してないし、音源によっては遅延やノイズが発生する。BlackHoleは2chと16chの2つの仮想デバイスしかない。
LOOPBACKはBlackHoleのような仮想音声デバイスを複数作成可能。しかもマルチチャンネルで。さらにLadioCastのように音声ルーティングも操作できる。



> Mac(macOS)で配信をする方法まとめ へ