基本的には「VIPで初心者がゲーム実況するには」さんを参考にすればいい。
理由はソフトの使い方や配信サービスの説明など詳しいところまで書いているし、頻繁に更新されているので、「今と違うじゃん」ってことが少ない。
配信の基本的なことや、配信サービスについては「VIPで初心者がゲーム実況するには」さんを見てもらうということで。あちらのソフトウェアの説明は基本的にWindowsのようなので、macOSだと通用しないことがある。ここではその辺が少し補えればなと。
ただ、ブログを書く私自身が 分かりやすく 親切に 書く技術がないため、おそらく超初心者向きにはならないので注意。
戯言 そもそもMacでライブ配信ってどうなのか
Macでも出来なくはないが、"お金" と "やる気" と "もう一つPCを置く場所" があるならWindowsでやった方がいい。
以下、よく言われていることについて私が思うこと
以下、よく言われていることについて私が思うこと
- Macのライブ配信は難しい → ○
そもそもライブ配信なんてものは映像・音声・ネットワークなど複数要素が組み合わさったものなので簡単ではない。さらにMacはWindowsPCでは考える必要がなかった"音声ルーティング" も考えないといけないので比較的難しい。 - MacよりWindowsPCの方がライブ配信には向いている → ○
WindowsPCの方がハード/ソフトと共に充実している。macOSはWindowsに比べてコストがかかる(※)ので、WindowsにはあるのにmacOSにはない機能のソフトが多い。あったとしても有料だったりする。WindowsのOBSはDirectXというオーバーヘッドの少ないAPIが使われているのでパフォーマンスが高い。macOSもMetalというAPIがあるが、これが全面的に使われるのはまだ先かな。
※開発するのに金がかかるのではなく、配布しようと思ったらソフトに署名しないといけない。署名に年間費用をAppleに支払う必要がある。あとユーザー対応に労力コスト等がかかることが多い。OSや開発環境の変化への対応も。申し訳ないがスキルの低いMacユーザへの対応も割と苦労する。 - Macはビデオキャプチャデバイスが少ない → ×
少ないは×。たくさんある。少ないと言う人は知らないだけ。WindowsPCと比較して少ないと言うなら○ - MacのOBSはバグが多い → ×
OBSのバグは多少あるが、どのOS向けOBSもそんなに変わらん。デスクトップ音声が拾えないことを何故かOBSのバグと言う人をたまに見る。
STEP1 配信ソフトウェアの選択
macOS対応ソフトは何がある?
有名なソフト、よく使われているソフトは次のものがある
有名なソフト、よく使われているソフトは次のものがある
- OBS(OBS Studio)
- Streamlabs OBS
- Wirecast
Streamlabs OBSはややこしい名前をつけたりして個人的に好きじゃない。Wirecastは仕事ではありだけど個人的用途で考えると別に、費用対効果でOBSでええやんということになる。なので、ここではOBSの話しかしない。OBSでええやん。
STEP2 OBSのダウンロードインストール
OBSのページ、またはGitHubのリリースページからダウンロード
どちらでも問題ない。たまたまどちらかのページが落ちていることも考えて二つのリンクをはっておく。
STEP3 音声の設定
macOS版のOBSはWindows版と違って、デスクトップ音声(macOSが流している音声)を拾うことができず、一手間が必要。ここでつまずく人は多いと思う。これが「macOSは設定が難しい」と言われる理由の1つだと思う。
STEP4 ビデオキャプチャの選択
ゲームを配信する人には必要なもの。音声に続いてMacユーザが悩むところだと思う。
その他OBSの使い方
全てmacOS行ったものです。
- Apple Silicon(arm64)アーキテクチャで動かす
現在(2021.1.23)配布されているOBSは(Intel x86_64)版。Rosetta 2経由で動作する。Apple Silicon(arm64)ネイティブで動くOBSが欲しい場合は自分でビルドするしかない。 - StreamFXプラグインを使う (Intel x86_64版 ○, Apple Silicon arm64版 ○)
そもそもStreamFXはどんなものかはこちらを
これを使うことで特殊なエフェクトフィルタを使うことができる。 - モザイクエフェクトフィルタを使う (Intel x86_64版 ○, Apple Silicon arm64版 ○)
StreamFXを使ってモザイクエフェクトフィルタをかけることができる。 - エフェクトフィルタのオン/オフをホットキーで操作する (Intel x86_64版 ○, Apple Silicon arm64版 ○)
標準のホットキーはシーンやソースのオン/オフしかできないが、工夫をすればホットキーでフィルタのオン/オフができる。 - 少し凝ったテキストを使う (Intel x86_64版 ○, Apple Silicon arm64版 ○)
macOS版のOBSはテキスト(FreeType2)しか使えず、あまりたいしたことはできません。Windowsのテキスト(GDI+)のように縦書き表示などをする方法を紹介。 - 複数の配信サービスに同時配信する (Intel x86_64版 ○, Apple Silicon arm64版 ○)
複数の配信サービスに配信したいとか、バックアップ配信サーバにも同時に配信したい時に可能とするプラグインの紹介。 - spectralizerプラグインを使う (Intel x86_64版 ○, Apple Silicon arm64版 ○)
オーディオビジュアライザを表示するためのプラグイン。 - OBSを遠隔で操作する (Intel x86_64版 ○, Apple Silicon arm64版 ○)
例えばiPadなどのタブレットやスマホからシーン切替や音量調整をする。 - OBSをMIDIコントローラーで操作する (Intel x86_64版 ○, Apple Silicon arm64版 ×)
シーントランジションや音声ボリュームなど、OBSの機能や設定値の変更をMIDIコントロラーで操作する。 - M1 MacでNDIが使えなくなった時の対処 (Intel x86_64版 ○, Apple Silicon arm64版 ○)
obs-ndiプラグインが使えないトラブルの対処方法。 - ポータブルモードで起動する (Intel x86_64版 ○, Apple Silicon arm64版 ○)
設定情報をユーザディレクトリ内ではなく、アプリ内に保存することによって、アプリを持ち運ぶだけで設定情報込みで持ち運べるようになる。
その他(OBS以外のソフトウェアに関するもの)
- VTuberみたいなことをする(これから)
- ソフトによって音声の出力デバイスを変える(これから)
WiindowsではOS標準でこの機能があるが、macOSにはない。SoundSource(有償)をインストールすれば同じようなことが可能。SoundSourceはApple Silicon対応。
フレームレートを落とさない努力
macOS環境ではWindowsの環境と比較して、残念ながら(CPUリソースに余裕があったとしても)ちょっとしたことでフレームレートが落ちる。30fpsの配信ならあまり問題ないが、60fpsで配信するなら次の事に気をつけたほうがいい。
- エフェクトフィルタを減らす
- ウインドウキャプチャを使わない
ウインドウキャプチャではなく画面キャプチャを使って映したい部分以外をクロップして削る。 - プレビューを無効にする
プレビューを無効にしてMacでは表示させない。どうしても見たい場合はUltraStudio Monitorとか買ってDecklink Output経由で別モニタに出力して確認する。