このエントリーをはてなブックマークに追加

Macの映像配信で使うビデオキャプチャ選び

Macにおけるビデオキャプチャについて、この記事はもう古いです。
こちらをご覧ください。

 映像キャプチャデバイス。よくキャプボとも言われているモノの話。ボードじゃない、外付けのデバイスも何故かキャプボって呼ばれてるよね。面白い。

 ↑の写真は私が所持しているビデオキャプチャデバイス。全てmacOSでも使える(一部は現在(2021.01.26) Intel Macに対応するが、Apple SiliconのMacには未対応)
 Macでも使えるキャプチャデバイスってたくさんあるけれど、配信で使うには一体どれを選べばいいのか悩む人も多いと思う。予算やキャプチャしたい映像ソースにもよるので、結局は自分で決めるしかないと思うのだけど、この記事で何かのヒントになればと思う。

ビデオキャプチャについて

とりあえず、Elgato HD60Sは買うな。何故かHD60Sを勧める人が多いが、絶対に買わない方がいい。使えるようにするまで工程が多い上に、最新OSやプロセッサでは安定して使えない場合がある。絶対に買うな。買うならまだHD60S+を選択した方がいい。

ちなみにオススメは次のもの

  • UVC/UAC対応製品(AVerMedia GC553、Elgato HD60 S+等)初心者向き
  • Blackmagic Designの製品 中級、上級者向き

UVC/UAC対応製品
 簡単に言えばWebカメラと同様に扱える製品。知識ない人でも扱うことができる。基本的に追加でドライバ導入不要、OS関係なく接続すればすぐ使える、広く採用された規格ってすばらしいね。価格はピンキリ、性能も色々。720/60p、1080/30p対応製品なら1,000円くらいで買える。ショップに行ったら店員さんに「UVC対応のビデオキャプチャ」「自分がキャプチャしたい最大解像度(1080p/60など)」を伝えよう。
↓SoundHouse CHD201(1,000円くらいで買える)を使ったサンプル。安いけど音声がモノラル。最大1280x720/60fps もしくは 1920x1080/30fpsのキャプチャになる。
HD(1280x720) キャプチャサンプル

FullHD(1920x1080) キャプチャサンプル

Blackmagic Designの製品
 Blackmagic Designの製品は古くからMacに対応した製品。OBSに関してもOBS StudioがOBS Multiplatformという名称だった時から対応していた製品。元々プロ向け、放送用向け製品を扱う会社なので、玄人向けかもしれない。いろんなシリーズがある。
  • ATEMシリーズ
    ATEMシリーズはキャプチャーというよりも元々スイッチャー製品。最近UVC機能がついたモデルが出て、スイッチング機能のついた便利なキャプチャーデバイスのように使われてる。新型コロナウイルスの関係ですげー売れてる。安いし凄い便利だと思う。ただ今(2021.01.26)のところ4K/60の出力に対応したものはない。
  • Decklinkシリーズ
    高性能キャプチャーボード。最大8Kキャプチャー可能なモデルもある。あとマルチチャンネル(5.1chとか)のHDMI音声を直接取り込めるのもうれしい。性能が高いので結構な値段がするが、その性能を考えればコスパはいいと思う。MacBookやMac miniなど、PCI Expressがない場合はPCIe Box(Sonnet Echo Expressなど)に入れてThunderboltで繋げば使える。私はDeckLink Quad HDMI RecorderをMac miniで使ってる。10万円コースですが。モデルによっては映像出力もあり、Decklink output対応ソフト(Davinci ResolveやOBS)から特有の映像を出力することができる。
  • UltraStudioシリーズ
    外付けキャプチャーデバイス。4K/60対応のものもある。結構高い。
  • Intensityシリーズ
    廉価版キャプチャーデバイス。10年くらい前はよく使われてた印象。
↓Blackmagic Design DeckLink Quad HDMI Recorder(66,000円くらいで買える)を使ったサンプル。最大4K/60、しかも4入力ある製品。
FullHD(1920x1080) 60fpsキャプチャサンプル、VT H264ハードウェアエンコーダを使った。

4K(3840x2160) 30fps キャプチャサンプル、VT H264 ハードウェアエンコーダを使った。

4K(3840x2160) 60fps キャプチャサンプル、x264 エンコーダを使った。


HDMIスプリッタについて

 映像分配器。厳密に言えばスプリッタって言葉は分岐であって分配という意味とは異なるのだけど、この界隈ではHDMIスプリッタをHDMI分配器として語られることが多い。
 キャプチャデバイスにHDMIパススルーが搭載されていても、色んな理由でHDMIスプリッタを買う人も多いと思うのでこの項目を設けた。
 あまり多くは書きません。これを使ったらこういう結果でした。という画像を載せます。

DAIAD DHD-S12IH
 1入力2出力 4K/60 HDR対応の分配器
 使用結果は次のとおり。
 PS4 Pro
 PS5

BLUPOW VA91
 4入力2出力 切替+分配器 光デジタル出力1系統と3.5mmステレオ出力もあり。
 注意点としてはHDMI出力2つあるうち、HDMI Bの方はLPCM 2chのみ対応なとこ。
 使用結果は次のとおり。ディップスイッチは「下上下下」で設定。
 PS4 Pro
 PS5